第73回
「引っ越しのご挨拶」について
≪放送内容概要≫
●引っ越しのご挨拶は必要?
→ズバリ、しなきゃいけません!
最近はアパートに若い方の一人暮らしも増えていますが、
隣の人の顔も知らない…なんて人も多いのではないでしょうか。
もちろん、そんなに密なお付き合いをする必要はないのですが、
引っ越しの際のご挨拶は、しておくことをオススメします。
理由としては、
何か問題が起ったときに、多少目をつむってもらえたり、
協力してもらえる関係性は作っておいたほうが良いからです。
更に、一戸建てだと特に、長く住む土地ですので、
近隣住人の方と一緒に何かをする機会が増えます。
町内会の集まりや子供の学校行事など、
いろいろと情報網があったほうがいいです。
あとは、単純に損得の問題ではなく、やはり
「隣にどんな人が住んでいるのかも全くわからない」なんていう
社会では寂しすぎますよね。
●引っ越しのご挨拶のタイミングと範囲は?
→まず、一口に引っ越しの挨拶と言っても、
「引っ越し前」と「引っ越し先」の2つあります。
★引っ越し前
引っ越し前の挨拶は、隣近所とお世話になった方に対して行います。
タイミング的には、引っ越しの1週間前から前日くらいまでに
済ませておくと、当日にバタバタせずに済みます。
「今までお世話になりました」と
「引っ越し当日はトラック等がご迷惑をおかけしますが」と
一言付け加えておくと良いと思います。
特に親しくしていた方がいれば、引っ越し先の住所なども
お渡ししてもいいですね。
★引っ越し先
引っ越し先での挨拶は、これから住む場所になるので、
より重要になってきますね。
タイミング的には、引っ越し当日か翌日、
遅くても1週間以内にはご挨拶しておきましょう。
引っ越し先が一戸建ての場合は、
「向こう3軒、両隣」と言って、
自分の家の向かい側の3軒と両隣の計5軒のことを指します。
さらに、自宅の裏側にもお宅がある場合は、
そちらにもご挨拶をしておきましょう。
また、町内会等が存在する場合は、
町内会長さんにも挨拶をしておくとスムーズですね。
アパート・マンションの場合は、
両隣と真上、真下の計4軒。
更に、大家さん、管理人さんがいる場合には、
そちらにも挨拶をしておきましょう。
●ご挨拶に行く時は、家族全員で
→ご挨拶に行く時は、できれば家族全員で行きましょう。
家族構成を知ってもらい、顔を覚えてもらうことが、
今後のお付き合いには必要なことです。
特に、小さいお子さんがいる場合は、
「子供がお騒がせするかもしれませんが」という一言は
絶対に必要だと思います。
●挨拶をしに行く時に持っていく品物は?
→ご挨拶に行く際は、500円~1000円程度の品物を持参します。
ご挨拶の品に人気なのは、タオルや洗剤、お菓子など。
どのご家庭でも使っていただける消耗品がベストですね。
名前を覚えていただくためにも、
熨斗紙は「御挨拶」として、下には「名字」を書きます。
●引っ越しの挨拶状について
→引っ越しのバタバタで忘れがちですが、
引っ越しした際の「引っ越しました」のハガキで
挨拶状を出しましょう。
挨拶状を出す範囲としては、
年賀状を出している範囲で考えてもらえばいいですね。
引っ越し時期がちょうど年末近くであれば、
その時にお伝えしても構いません。
ただ、相手の方は年賀状を旧住所で出してしまうので、
郵便局へ郵便物の転送届は忘れずに。
●引っ越し蕎麦の由来は?
→「引っ越したらお蕎麦を食べる」風習と捉えている方も
いらっしゃるかもしれませんが、
本来は「お蕎麦を近隣の方に振る舞う」という風習です。
なぜお蕎麦かというと
「おそばに末永く」とか「細く長いお付き合いを」などの
意味が込められているようです。
引っ越しの際にお蕎麦を配るのは江戸時代に広まったようで、
その前は小豆粥を重箱に入れて配っていたそうです。