「うるう年」について

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 うるう年は日本独自の文化というわけではありませんが、せっかくの4年に1度の日の放送ですので、この「うるう年」についてのお話をしていきたいと思います。

●うるう年とは?

→うるう年とは、みなさんご存じのとおり、4年に1度、1年が366日になる年ですよね。

 そして、その余分な1日が今日2月29日になっています。

 なぜ、このうるう年が4年に1度あるのか、雑学的な話をしていきたいと思います。地球は自転をしながら太陽の周りを公転しています。

 基本的には、公転が自転のちょうど整数倍でないため、その調整のためにうるう年が必要になるわけですね。地球の公転周期は、日の単位で計ると、約365.2422日ほどです。

 ですから、365日の年と366日の年をうまく組み合わせる必要があります。

 端数が0.25(=1/4日)に近いので、4年に1回うるう年をいれれば、だいたい上手くいくということです。

 ちなみに、一般的には西暦でみて4で割れればうるう年と判断できますが、正確にはそれだけではありません。

 うるう年の条件は、西暦が4で割り切れるだけでなく、4で割り切れたうえで、100で割り切れる年はうるう年にはなりません。

 ただし、400で割り切れる年はうるう年になります。

 なので、2000年・2400年はうるう年ですが、1900年・2100年・2200年などはうるう年ではなく、平年になります。

 こうやって、うまく帳尻を合わせているんですね。

●なぜ「うるう年」というのか?

→「うるう年」を漢字で書くと「閏年」となります。

 閏の語源は、字を見れば、「門」と「王」からできています。

 それは王が門の中に居る状態を表しているとされていて、中国では昔、太陰暦を採用していて、その太陰暦では「うるう月」というのがあり、その「うるう月」の時は、王様は門から出ずに、政務を行わないという習わしがあったそうです。

 そこでこの「閏」という漢字が生まれたようですね。

 この「閏」という漢字は、本来「うるう」とは読まないようですが、「潤」の漢字に似ていることから、日本では慣例的に

 「うるむ→うるう」となってしまったようで、うるう年は「じゅんねん」というのが本来です。

●なぜ2月29日が増える?

→まず、うるう年は関係なく、「そもそも2月だけ、なぜ平年だと28日なのか?」と疑問に思われたことはないですか?

 現在、多くの国々で用いられている暦はグレゴリウス暦といわれるものです。

 これはそれ以前に使われていたユリウス暦のうるう日の入れ方を改良したもので、この暦を作った古代ローマの人たちの習慣やその当時の時代背景が色濃く残っています。

 まず、今は1年のはじまりが1月ですが、昔のローマでは3月が1年の始まりであり、2月が1年の最後の月になっていました。

 なので、1年最後の2月でうるう日の調整をしていました。そして、その2月が28日になった理由です。

 もともと、ユリウス暦の改暦の際に、奇数月は大の月として31日間、偶数月は小の月として30日間と決めて1日多い分を年の最後の2月に減らして調整していたようです。

 そうすると、その当時は2月は平年29日間で、うるう年は30日まであったことになります。

 しかし、初代ローマ皇帝の誕生月である8月がその法則でいくと小の月になってしまっており、皇帝になった際に彼のわがまま?から、無理矢理8月も大の月にしてしまったようです。

 そうなると、また更に1日減ってしまうので、結局2月をもう1日減らし、

 平年28日、うるう年が29日まで、となったのが真相のようです。

 結局、1年の始まりが1月になったあとも、そこには改定が加えられず、今の暦のようになっているんですね。

●2月29日生まれの人の誕生日は?

→うるう年が4年に1度なので、2月29日生まれの人というのは確率的には珍しいですよね。

 大人になると「自分は4年に1度しか年をとらないから、まだ9歳なんだ」なんて冗談をいう人もいたりしますね。

 でも、なんだか子供の頃は誕生日がカレンダーにないってちょっと悲しい思い出もあるかもしれません。

 2月29日生まれの人は誕生日のお祝いをいつするのかな?と思い、少し気になって調べてみたのですが、7割近くが前日の2月28日というアンケート結果もありました。

 あとは、結婚の入籍を2月29日を狙ってしました!

 なんて話なんかもあるようです。

 4年に1度しか来ない分、誕生日にしても、記念日にしても、みんなに覚えてもらいやすい日かもしれませんね。

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