「土用の丑の日」について

行事・イベント

●今年の土用の丑の日はいつ?

→世間一般で言われる夏の『土用の丑の日』について、 2018年の土用の丑の日は 7月20日と8月1日です。

 今年は2回あって、なんともお得な感じですね。

 ちなみに、『土用丑の日』は夏だけではなく、 春・夏・秋・冬に存在するんです。

●土用の丑の日はどのように決まる?

→①まず『土用』とは?

 四立(しりゅう)「立春、立夏、立秋、立冬」の前、約18日の期間のことです。 

 ■一般的な『土用』 

 立春(2/3or4or5)の前約18日間:1/17~2/3頃 

 立夏(5/4or5or6)の前約18日間:4/17~5/4頃 

 立秋(8/6or7or8)の前約18日間:7/20~8/6頃 

 立冬(11/6or7or8)の前約18日間:10/20~11/6頃

②『丑の日』とは?

 十二支の「子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、兎(う)・・・」の丑のこと。

 この十二支は、『今年の干支』というように、年を数えるときに使われるだけでなく、方角や、月、そして日にちを数えるのにも使われます。

 つまり、約18日間の『土用』の期間のうち、 12日周期で割り当てられている十二支の『丑の日』の日が、 『土用の丑の日』なのです。

 なので、『土用の丑の日』は夏だけではなく、 春・夏・秋・冬に存在するんです。

 そして、その中でも立秋前がうなぎを食べる夏の『土用の丑の日』になります。

 しかも、18日間の中に12日周期で丑の日がやってくるので、18÷12=約1.5回という確率。

 意外と1年に2回、土用の丑の日が来る年が結構あるんですね。

●土用の丑の日に、なぜうなぎ?

→何故『土用の丑の日』にうなぎを食べる習慣ができたのか…ですが、その由来については諸説ありますが、一番有名なものをお話します。

 平賀源内さんを知っていますか?

 江戸中期に活躍した、博物学者・作家・画家・陶芸家・発明家。

 あらゆる分野に才能を発揮した日本のダ・ヴィンチとも言われています。

 静電気発生装置:エレキテルが特に有名ですが、他にもさまざまな発明で現代にも影響を残している人です。

 この人が『土用の丑の日』のうなぎと関係していると言われています。

 江戸時代、うなぎ屋が夏にうなぎが売れないで困っていることを、平賀源内に相談しました。

 この時の「”本日丑の日”という張り紙を店に貼る」 という平賀源内の発案が功を奏し、うなぎ屋は大繁盛になったそうです。

 ちなみに、これがヒットした背景に、当時は、 「丑の日にちなんで”う”から始まる食べ物を食べると夏バテしない」 という風習があったそうです。

 これを他のうなぎ屋もこぞって真似するようになり、 次第に「土用の丑の日はうなぎの日」という風習が定着したとされています。

 実は、本来ウナギの旬は冬のため、 夏にウナギはあまり売れなかったそうです。

 売れないうなぎの販促のため、 旬ではない”夏”という時期にうなぎを食べる風習を根付かせたということみたいですね。

 6月のジューンブライドや、バレンタインなどもそうですが、きっかけは商売繁盛のための企業戦略というパターンが多いですね。

 ちなみに、似たような食べ物系でいうと、節分の恵方巻き。

 節分も本当は年に4回あります。

 この恵方巻きもコンビニなどで、2月3日以外の節分にも最近はオススメしているのを見かけますね。理由はどうあれ、せっかくうなぎを食べるきっかけをくれている土用の丑の日。

うなぎを楽しみに暑い日を乗り越えましょう!

タイトルとURLをコピーしました